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日本キャビンアテンダント協会 第1回 リレーコラム


一般社団法人 日本キャビンアテンダント協会は、2014年10月に客室乗務員に学びの場を提供し、高い教養と職業意識を兼ね備えた人材を育成することで、在職中、退職後を通してより充実した人生を送れるよう支援を行うとともに、その能力を発揮するための情報提供、交流を行うことを目的とし設立いたしました。

協会のWebページに、飛行機を降りたあとも各方面で活躍される方々、学びを深めステップアップされる姿を、リレー方式でご紹介する『リレーコラム』の記念すべき第1回に執筆いたしました。


【日本キャビンアテンダント協会での紹介文】

第1回は伊藤純子さんです。

伊藤さんは、現在、世田谷区内のご自宅で“CREW STYLE”という小さなエアラインスクールを主宰されています。一人一人の個性と長所を伸ばす丁寧な指導と実績は評判を呼び、スクールの生徒募集と同時に定員に達し、キャンセル待ちが出るほどの人気です。
ご自身は、大学卒業後、国際線乗務員として7年間のフライト生活を送られました。その後、PRスチュワーデスとして、JAL広報部でも活躍され、退職後は、ご主人の在外公館勤務に伴い、海外の大使公邸でレセプションのホステスを務められるなど、幅広い経験をお持ちです。帰国後はエアラインスクール講師としても7年間勤務され、多くのCAを送り出しています。

そんな伊藤さんでも、立ち止まり涙を流したことも。
伊藤さんの生き方、エネルギーの基盤となっている「CREW時代に得たもの」とは?



【リレーコラム内容】
 会員の皆様こんにちは 日本航空OGの伊藤純子と申します。

CAを経験された方、現在CAをされている方、そしてCAを目指している方、CAという仕事を通した絆で結ばれた私たちが集い、CAという仕事を慈しみ誇りに思う、そんな人生をともに歩くことを願って、このたび「日本キャビンアテンダント協会」が設立されました。

 私がCAの仕事を通して学んだことは機内業務や接客マナーについてだけではありませんでした。数多くの学びの中で、一番心に残っていることは「最終的にどんな場面でも人の心に寄り添うことのできる女性、CAを卒業しても国内外様々な分野で活躍できる女性に」という教えです。女性としての生き方、大切な志を学びました。

 またサービスマナーより大切なことがあるということも学びました。形よりも大切なこと、それは人の心に寄り添うことができる感性であるということです。感性磨きに近道も王道もなく、それぞれが自分の人生に真摯に向き合い、困難から目をそらさず、果敢に挑戦を続け、他者から学ぼうとする心が感性を作り上げていくということを学びました。これらの教えは私の心に深く刻まれ、私の考え方の根幹と呼べるものになりました。
 仕事を通して、このように女性として目指すべき姿をくっきりと示してくれるCAという職業につけたことに今も心から感謝し、誇りに思っています。

 現在、私はCAを目指す方々のお手伝いを微力ながらしております。私の教室の門をたたいてくれた方々には、CAという職業を通して私が学んだことをお伝えし、航空会社に合格し、CAという仕事に就いた暁には一分一秒も無駄にすることなく仕事に全力を尽くし、会社を通して社会貢献にも努めてほしいと伝えています。会社を通して社会貢献をすることが社会人として一番大切なことだと思うからです。

 また私ごとですが、この春から大学院で地球環境学を学んでいます。地球環境問題の第一線にいる研究者の先生方から学び、またともに研究するという環境に身をおいています。家庭があり、仕事も抱える私がなぜこのような高いハードルに挑戦できたのかと自分でも不思議に思います。

今、振り返ってみるとこの一年は私にとって激動の一年でした。昨年までは10年にわたり、父の介護がありました。最愛の父との時間が限られていることがわかったとき、後悔のないよう、父との時間をできるだけたくさん持つことを決めました。

その父が昨年他界し、しばらくは涙にくれていました。しかしある日、ふと思いました。私のこの姿を見たら父はなんと思うだろう。JALで生き生きと働いていた時の私をとても喜んで見守ってくれていた父は悲しむだろうと思いました。私は自分の中にあった深い悲しみをプラスのエネルギーへと変換させることにしたのです。いつか私も召され、天国で父に会ったときに褒めてもらえるような人生を歩いて行きたいと強く思いました。

この時、JAL在籍時代からずっと進学したかった大学院に進むことを決意しました。子供がいて仕事も介護もあるとあきらめかけていたけれど、ここで高いハードルに挑戦することを決めたのです。

マイナスの出来事をプラスのエネルギーに変える力、これはまさにCAという仕事を通して培ったものだと確信しています。私は辛いときには自然と空を見上げています。大好きな空はどんな時も私にエールを送ってくれるからです。

 日本キャビンアテンダント協会は、空が与えてくれる勇気、CAという仕事が教えてくれたすべてのことを会員の皆様と共有し、ともに心豊かな人生を歩いて行ける仲間でありたいと思っています。温かい関わり合いを会員の皆様と持ち続けていきたいと思っています。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。
2014.09
Crew Style伊藤純子



日本キャビンアテンダント協会のリレーコラムページは こちら から。

 




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